寝正月

元日営業の前に、お雑煮づくり。
豆板醬少し入れて辛い味噌仕立て。豚ひき肉に生姜刻んで餅巾着に入れて、がっつりした味の創作雑煮。これひとつで主菜副菜オールインワン。手抜きだけど、美味しい組合せなのでおすすめしたい感じ。

実家のお雑煮は醤油の鶏出汁に人参とごぼうとネギに焼いた餅。実家は他にも食べるものが山ほど出るごちそう三昧なので、お雑煮はあっさり味。家族が多いから、これは食べたか?こっちも美味しいぞと忙しく、食べ過ぎるのが実家のお正月。懐かしいこと。

私がお正月を一人で過ごすようになったのは、店を始めてからのこと。つまり40越えても実家に帰省するお正月がいつもだったから、最初は侘しく感じたものです。開業して3年ぐらいは、特別に何か用意する気力もないほど年末営業で疲れていたし、スーパーは常に開いているしで、普段と変わらぬ食事内容。

今は取引先とも信頼関係があり、個人商店仲間も増え、お客様の中にも個人的な付き合いをする方が増え。年末にお歳暮やお裾分けで食材が溢れるようになり、一人でいるけれど食べるのが忙しくなりました。一人暮らしですから物音的には静かですが、幸せを噛みしめるひと時となっております。

 

今年は、元日営業のあと、2日と3日は寝正月。
昨年は長く眠れない、寝不足感が続いたのですが、今は反転、眠れる時期到来。寝て寝て、体の修復に当てるお正月。起きたくなれば起きる、その他は眠り続ける24時間制を無視した2.5日。ああ、贅沢な時間割。

たくさん寝ると、起きている時間が減りますから、食べる回数も減ります。
人間の体は消化優先で、体の修復が後回しになるそうです。
たくさん寝て起きた今、体の凝りやこわばりが取れ、何となく調子がいい。

人の体は自己修復機能がついているから、薬よりも寝るのが大事と「中国推拿のRe・楽・room」のA子さんが言いますが、本当にその通り。

頭の中も、寝ている間は思考を手放すので、つまらない事を繰り返し思い煩う事も止める分、暗い考えが払しょくされます。

リセット完了。明日から営業開始ですが、いつも通りに動けそうです。

昨年の振り返りと今年の抱負はこれから考えます。

私の心次第だから、急ぐ必要もない。

 

確定申告に向けて集計を始めているところですが、数字をみると、昨年はやはり厳しい年でした。ああこれではまだまだパートを辞められないな~とぼんやり。職場と仕事に慣れているので、苦ではないけれど、本業一本に戻りたいのは山々。ダブルワークする宛てがあるだけマシとも思う。

コロナの影響を思うと、今年1年でほぼ戻ると思いたいところですが、経済・景気の戻りは更に数年掛かりだろうと見ております。時間経過と共に手薄になっていくのが支援策ですが、景気の戻りとは関係なく、1年単位で薄めていくような事をするのなら、潰れる中小企業が増えるだろうな。うちは末端の弱小個人商店だから、そこらへん、注目しております。


電子帳簿保存法、インボイス制度と、まだ理解が進んでいない事案もあるので、そっちも勉強しないとなあ…

たくさん寝て起きた今の感覚で、自分の心を探ると、大局的には暗いものは見当たらないので、今年はおおむね良い年になるのではなかろうかと占っております。

あると思えばある、成ると思えば成れる。

決めた事は最後までやり切る。
基本形を誤らずに、暮らしと仕事を楽しむ。

いつも通りで過ごせたらいいなと、それだけは決め事で。