みどりの日

遠出もあれだし、でもせっかくのお休みだから、普段は出歩けない昼間の時間帯を楽しみたくて、大泉学園のもんじゃ焼き「わらべ」へ。何度かわらべの交流会に参加していたので、オーナーの加藤氏とは面識もあり、気軽。のんびり食べたくて行ってきました。

私はお好み焼きはまだマシなんですが、粉もの全般、焼きが下手な自覚あり。

だから必ず同行者が焼いてくれます。

焼き上手のお友達に恵まれているわたくし。

 

わらべのもんじゃは味付けが美味しいんですよ。

出汁がきいていて、塩味が優しいので具材の味がはっきりしていて、種類違うものを頼めば違う味として楽しめる。

加藤さんが以前言っていたんですが、自分が経営を始めた時に、未経験者だから調理も自身は無い分、食材はいいものを出そうと決めたとか。先日26周年を迎えたばかりですから、もう未経験も何も無かろうと思いますが、今も食材はいいものを、という方針は変えず、おかげで美味しいお店。

わらべは、食事のテーマパーク、エンターテイメントのように「楽しい」を提供する場でありたいとも言っていたのですが、メニューひとつ見ても、目が迷うぐらいの賑やかさで、加えて、加藤さん本人とのやり取りが楽しいもので、地元の人気店だと思います。

加藤さんと他愛ない会話をするだけで、何かパワーもらった気分。

私はすぐ落ち込むし、ヨワヨワ、クヨクヨしがちなので、湿気飛ばししてもらえた気がしております。

今回一緒に行った友達も経営経験者なので、この自粛下の難しさに理解共感してくれるから、こちらもいいガス抜きが出来ました。


もんじゃの後は、大橋氏の個展鑑賞。

大橋さんは、焼き菓子屋の「大橋屋」で看板出していた頃に知り合い、開業時期が近いので今でもお付き合いがあるのですが、元々画家で、人生の寄り道で焼き菓子屋をやっていたところもあったから、寄り道を止めてお菓子屋→デッサン教室に商い替えをした時は、晴れやかな気持ちで残念がりました。

大橋さんのご実家は和菓子屋だとかで、門前の小僧習わぬ経を読むではないけれど、シンプルで美しい焼き菓子、美味しい焼き菓子を作っていたし、当店のお客様でもファンが多かった。特に子供が大橋屋の味が好きで、ひとつあげるともっと頂戴が凄かったですよ(笑

個展の時は、大橋屋の頃のお菓子をお茶請けに出してくれるので、それも楽しみのひとつ。今回も、あの味を再びで、ほっこりいたしました。

大橋さんの空間は、大橋さんの美意識が全体に及んでいるので、小さな植物ひとつとっても、意味がありそう。

 

この「意味がありそう」と感じる感性が、このところ弱っていたなと発見。

 

忙しく過ごしていると、ディテールが見えなくなってくるわたくし。

ディテールが見えなくなると、違いが分からなくなる。

違いが分からないことから、繰り返しに見えてくる。

段々、繰り返すことに意味があるのか、不毛に感じてくる。
意味の喪失が進むと、世界の色が褪せてきて、鬱っぽくなる流れ。

 

自らも世界の色のひとつ。

世界の色が褪せて見える時は、

翻ると自分の色がくすんでいる時なので、

自分メンテナンスに注力した方がいいタイミング(あとで久松湯へ行こうw

 

大橋さんの今回の作品タイトルは「浮上」。

淡いグラデーションの重なり、陰影で重なりを認識するも、その陰に透明感を感じる不思議な色合いで、水の中に水が沈み込んでいくような、そんなイメージが浮かぶ作品でした。静かにじっと眺めていると、ゲシュタルト崩壊し始めて、自重から解放される感覚が味わえる、不思議な作品でしたよ。

5/8まで開催。
大橋デッサン教室


みどりの日なので、つい道々咲いている花に目が留まる。

 

おしべがキレイなブラシ状で、見たことない。
でもはなのかたちはあやめ?と思いつつググったら、ジャーマンアイリスという種類だとか。

 

あやめ、菖蒲、杜若の区別がいつも曖昧で、

この季節になるたび、復習しています。

そしてまた忘れて曖昧になる、その繰り返し。

 

この場合の繰り返しは、私にとって大事な意味を持つ繰り返し。

今年も花が咲いたから出来る検索であり、

1年生き抜いた結果、今生きていることを確かめるような繰り返しですからね。

5/12営業再開に向けて、明日から仕事絡みの手入れもしていかなくちゃ・・・