変化朝顔図鑑

小竹図書館のおすすめの棚にあった朝顔の図鑑。

 

『変化朝顔』という分野があることを始めて知りました。メンデルの法則が役に立つ時が来た、的な内容で、楽しい図鑑。

 

朝顔は、奈良時代の遣唐使で日本に入ってきた植物で、当時は下剤として使われていたそうです。

それが18世紀の江戸時代、岡山で変化朝顔「松山朝顔(黒白江南花)」が見つかり、京都や江戸で広まったという記録があるとか。

その後19世紀初、第一次ブームが起こり、江戸末期に第二次ブーム、明治中期に第三次ブーム。

遺伝子の存在や遺伝の仕組みもよく分かっていない頃に、様々な掛け合わせで様々な形状や色の変化を生み出した愛好家の熱意が凄い(観察と経験から、法則性を導き出す

変化朝顔は不稔(種がならない)ので、その変化が生まれる親木の種を採種して、保存。
その種は、戦争で失われ、ごく数人が保存していた種が国立遺伝学研究所に集められ、現在では政府の保存対象生物に指定され、九州大学で保存されているそうです。

 

育ててみたいなと思ったら、タキイやサカタといった種苗会社から一部種類は販売されているとのこと(そこで手に入らない種類は、変化朝顔研究会九州大学へのお問合せ

本来、遺伝子は変化しにくい仕組みも持っているそうですが、岡山で見つかった「松山朝顔」が変化しにくくする要素が抑制された種だった可能性が地文にあり、松山種が出なければ、こんな多彩な変化もなかったかもしれないと思うと、神のなせる技的偶然の面白さを感じます。

 

図鑑で見られる数々の花。
最早、朝顔とは思えない姿、しかし美しい。

朝顔の見方がすっかり変わりました。

 

花びらが無いもの、花びらも葉っぱも細長く縮れるように変化したもの、模様の入り方と、とにかくバリエーションが凄い数。

 

漢字だらけで中国語みたいですが、『青斑入縮緬立田葉石化紫覆輪筒白総鳥甲車咲牡丹』名前を見ればどんな変化か分かるそうです。

 

下記、変化朝顔研究会の恒例の展示会が日比谷公園で開催されるそうなので、今年は見に行きたいなと思いました。
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大輪朝顔 & 変化朝顔共催展示会
2021年7月28日(水)~8月3日(火)(午前8時~11時半頃)
開催場所:日比谷公園テニスコート場となり陳列場