協賛金とは

昨日、日芸の学生さんがイベント事の協賛金を集めにご来店。

今回は、たかだか¥2000ですが、お支払いすることにしました。

 

3つ大学がある江古田ですから、

お店をやっているとたまに出くわすお話。

形としてはパンフレットに掲載する広告代ということで、

お話を持ってきます。

いつも、何となく素直にお金を出す気になれないわたくし。

快諾したという他のお店の名前を聞いて、

「へ~、〇〇さん、気前がいいな」なんて思ってしまう。

いつだったか集めに来た別の学生さんは、

頭を下げてお願いしているのだから、

協賛金を出すのが当たり前のような素振りで、

あまりに子ども過ぎる態度に嫌気がさして断ると

「しょっぱい店だね」と外で話している声が聞こえ、

がっくり来たことがあります。

 

協賛金は、その活動に賛同した方が見返り無しで出すお金。

お金を支払う側はそこに価値やメリットを

感じる必要があるということ。


相手にとって、そのイベントは意味や意義があって

価値を感じてもらえるようになっていれば

お金を出してくれる人は現れます。

 

出し渋られる訳は、出す価値がないか、

金額がマッチしていないか、ふたつにひとつ。

 

オバチャン思っちゃうんだけど、

学生さん達はバイトしてるでしょ?

 

ご自分たちが稼いだお金で、やりたいイベントを

運営するという姿勢が見えないのが一番いけない。

 

広告代や協賛金というきれいな言葉を使ったりするから

気が付けないのだろうけど、学生さんのこの手のお金集めは、

物乞いしている状態と一緒です。

そんな情けないことのノルマを達成するのなんて

先輩達、止めないと情けないです。

 

そして、私が素直にお金が出せない一番の理由。

出したくなるような関係性ではないという点。 

お店や江古田の街との関わりが薄い今どきの

学生諸君へは、見知らぬ他人過ぎて出す気が起きません。

 

昔は、通ってた定食屋さんなり、

そういうお店のオーナーが

いざという時は助けてくれたりしたもんです。

 

情がわくほどの人間関係があったからだし、

あなたひとりじゃなくても、

学生さんにはお世話になってるしと

大学全体でみてもらった結果、

あなたひとりのお願いごとにも

動いてくれる大人や店が出てくる訳です。

 

ひとは、感情の生き物ですからね、

知り合えば無碍にはしないの。

 

学生さんよ、街と絡むこと、

大人と絡むことも勉強しなはれ、と思ってしまった。

(しょっぱい店でごめんなさい)