唐塗のぐい呑茶椀

津軽塗の塗師・木村正人さんに頼んでいた漆のぐい呑茶椀がようやく届きました。

箱を開けて見た時の感動。

艶感、透明感、手触り・感触、今まで見て来た漆の器の中でも一番だと思える美しさで、背筋がざわり。唐塗は、小さい頃からたくさん見て来ましたから、珍しくもないもの。木村さんはいつものように丁寧に仕事をしてくれただけだと思いますが、私の目や手の感覚が、【いつもより絶対美しい】と感じ、感動しているのです。

「ああ、これを早くHPに掲載してたくさんの人に見てもらいたい!」とデジカメで撮影してみるのですが、どうしても、自分の目で見ている美しさと同等に切り取れません。

したたるような、とろりとしたような艶感

光が表面を滑って留まれないような艶感
しっとりと手の中に収まる感触

 

背景に白い紙を敷くと、光が逃げるというのでしょうか、漆黒は光を吸って真っ黒に見える、の逆が起こるのです。黒い紙を敷くと、店内の光環境のせいで、やっぱり目に見える美しさの通りには切り取れず、無駄に何度も同じアングルで撮影。

芸術家が時に感じるであろう、自分の能力や才能のせいで、その美を表現しきれない時の苦しみを疑似体験した気分です。


普段使いするための茶椀なのに、こんなに美しくていいのかな?なんて、変な問いが繰り返し浮かんでしまうほど、美しいのです。

言葉ではこの美しさを伝えきれないし、画像でも写し取れないし、すみませんが、実物を見に来ていただけるとうれしいです。

昨年店舗を移転を機に、店頭用のお茶出し用、兼、漆の器の試用カップとして発注したこのぐい呑茶椀。

拭漆は既に店頭で使用中。

拭漆の茶椀でさえ、しっとりした手触りや口当たりの柔らかさを伝えるに優秀な仕上がりで、重宝しております。

こんな茶椀があれば、何にでも使えて良かろうなと、木村さんに作ってもらった茶椀です。

このぐらいの容量で。

手のひらに収まりのよい形で。
積み重ねが出来る収納便利な形で。

 

お酒を飲む男性にはぐい呑として受けています。深さがほどほどなので小鉢のように使えるし、アイスを食べる時のデザートカップになるし、一器多用していただける器。スタッキングが出来ることも売りのひとつ。


拭漆、唐塗、どちらも、通販いたします。

唐塗は1点ものですから、早い者勝ち。


黒が、一番美しく思えます。


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