自分の名前は好きですか?

潤子さんが言います。

せっかく親がつけてくれた名前なんだけど、

人から強い印象、厳しい印象ばかり言われるんだし、自分でもそう思うところもあり、潤っているようなイメージを持てなくて・・・

なんて笑い話のように話すのだけど、繊細な美意識を持つ美容師としての彼女は、誰かを、常に、期待以上の美しさで満たしてあげている訳で、私にしたら、名前のまんまにしか見えない。

まさに【潤子】

でも、ご本人は違うと思っているのよね。

ふたりが感じているギャップが可笑しくて笑っちゃいます。

やっぱり、名は体を表すんじゃないのかなと思う。

名は人柄や人生を表すとも言えそうな気がしてきます。

私は、自分の名前が大好き。

【多喜子】世の中にこれほど幸せな名前って

あるんだろうかと、我ながら思います。

文字面、意味、音、

よくぞ私につけてくれたなと、

父と母に感謝しています。ありがとう。

でも、この名前の人格になってきたのは、社会人になってから。


仕事という責任を通じて、いろんな人格と接することで、自分を認識し、達成や失敗、そんな繰り返しのうちに、私は段々と【多喜子】になったなと思うのです。


広州駐在時代に、日本人、中国人お互いに、その国固有の発音で名前を正確に呼びにくいということもあり、イングリッシュ・ネームで呼び合うルールになった時、謝さんとwhitneyさんが、私の名前の意味からJoyceとつけてくれました。

Joyという音がまるで多喜子だなと感じられて、二人にとても感謝したのを覚えております。結局、最後まで私は佐藤小姐zuoteng xiaojieと呼ばれ

30半ばなのに小姐っておかしいよね、、、と思いつつ過ごした数年。

たまに冗談でエリザベスって使いますけど、心の中には、今でもJoyceが残ってます。


やっぱり私は【多喜子】なんだな~と思うし潤子さんは潤子さんだと思います。


キラキラネーム、DQNネームじゃない限り、日本語の名前は、良い名前だと思います。胸を張って、大きな声で名乗るべし、ですね。