コロナがここまで長引くとは…
専門家の意見にばらつきがあるし、政府や行政のやり方にも疑問を感じるとなって、私は何を信じていいのか、本当に分からなくなり、世の中が虚しく見えて仕方ないなと落ち込んでいた3月頃。
実家に帰るなんて、何か夢のまた夢。
それは、社会的な空気感と実家家族から感じる空気感もある。実家は実家で、関わる周囲の人達がいるから、コロナに関しては神経質。
そしてそれがまたわたくしには息苦しく、悲しかった。
一人旅なら、どこかへ息抜きに出掛けられるだろうかと思ったけれど、何も浮かばない自分。自分が思った以上に空虚になってしまっていることに気付き、これは危ないと思いました。
大体、こういう時には神社参拝するわたくし。
神前で手を合わせることは、うそ偽りのない言葉で自分と語るひと時。
今まで参拝したことがある神様を思い浮かべるも、ピンとこないので、呼んでくれる神様を探してググってみたところ、
目に飛び込んできたのが『天手力雄命(あめのたぢからおのみこと)』
天岩戸神話に出て来る神様。
弟神の須佐之男命(すさのおのみこと)の気のままに繰り返される乱暴狼藉に頭を抱えた天照大御神(あまてらすおおみかみ)、止めても聞かぬ弟神。自分の治める国が乱れていく。惨状広がる様子を見て、天照大御神は、何だかもう、全部嫌になっちゃったんでしょうね。やってられるか!と切れて、天岩戸に引きこもりたくなる気持ちも理解できるというもの。
コロナという乱暴者に、抗うすべなく翻弄されて疲れ果てているわたくしと、天照大御神が重なる思いです(苦笑
さて神話では、神々が相談し、何とか岩戸からお出ましいただく作戦を決行。
天鈿女命(あめのうずめのみこと)が、一節にはストリップのような舞で外野を熱狂させ、その音を聞きつけて天照大御神が外をのぞこうとした時に、岩戸に手を掛け持ち上げて、遠くの山へ投げ飛ばしたのが天手力雄命。
力持ちの神様と言われますが、あちらとこちらを隔てる障壁をとっぱらう神様とも言われます。
ああ、私はこの神様に会いに行く!と決めたのですが、戸隠神社にお祀りされていると知り、移動手段や宿泊先を決め、予約しようという段になり、「コロナだし、普段通りじゃないかもしれないな」と思い浮かび、社務所に電話。3月時点でまだ雪深く、閉鎖されている場所と知りました。
危うく行ってみたものの、何も出来ずにとんぼ返りするところでした。
きっと、神様が「今はまだ時期じゃないから!」と止めてくださったんだろうなと思います。
その後、ひょんなことから、老眼鏡を作ろうと行った先の近くにある『湯島天神』に天手力雄命がお祀りされていると知り、参拝。
この時も、神様が「ここに会いに来なさい」と流れを作ってくださったのだろうなと思い、訳もなく「大丈夫だ」と安心感をもらって帰宅。
一番心を曇らせるものは、自分の心の中で自分が生み出す闇だもの。
取っ払ってくださりまして、ありがとうございました。
私が天手力雄命からいただいた安心感を、皆様にもお裾分けしたく、
コロナ禍の今、不安を投げ飛ばして欲しいという願いを込めて、美彩さんに彫ってもらいました。
力持ちの神様なのでちょっといかついですが、その力強さで折れそうな心を支え、困難に立ち向かう心の強さを分けてくれるはず。
不安という壁を取っ払ってくれるはず。
明るい未来や希望の光を、届けてくれるはずです。
※お迎えしたい方は【こちら】
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