迦陵頻

美彩さんの新作「迦陵頻 かりょうびん」

雅楽の一曲。

角髪(みずら)姿が可愛い童舞。

 

迦陵頻は、人頭鳥身の極楽に住む生き物で、美しい声で鳴くそうです。その声を聴くと、心の憂さがパッと晴れ、辺り一面が清々しい空気に変わるのかもしれません。

 

迦陵頻という字面や音からして、仏教絡みで伝来したものだよと、よく表れているかなと思います。

 

昔から、人間は悩みが多い生き物で、どんな時代も「極楽」という仮想空間を善や安らぎや心地よさの象徴とし、よすがとして心をなだめる、そんな生き方をしてきたのでしょうね。

 

でも、何事も無いような極楽や、ただ楽しいだけの極楽は、果たして心地が良いのだろうかと思うと、そうでもないような…

 

退屈もまた、人間の専売特許。

山谷や緩急があればこそ、苦楽はどちらも存在しうる。

 

私はそう思います。

 

今苦しい人、悲しい人、現実世界は常に変化し続ける無常。

 

いつまでもそこに留まろうと努力しない限り、流れに身を任せていればいずれ「変わってしまい」ます。

 

自らが変わる努力をすれば、もっと簡単に変わっていくでしょう。

 

その変化へ到達するまでに、ほんのちょっと、心をなだめる物事があれば、案外それで先へ進める人は多いものです。

 

家族、友達、趣味、仕事。

一日一笑できるといいですね。

 

リモートで他者との接触が激減の方へ

梅雨が明けたし、お布団干してふかふかなところに寝たら、結構元気になりますよ★お試しください(笑

 

※迦陵頻をお迎えしたい方は【こちら】