月島あづまや(下駄専門店)

昨日は定休日。

思い立って月島の下駄屋「あづまや」へ。

 

お商売でSNSを使っている中で、「あづまや」さんは中の人の人柄がよく出ている優しげなつぶやきが多く、気に掛けて毎日みるようになりました。

 

向こうも似たようなことを感じていたようで、段々とRTしあうようになり、いつしか会って話してみたいなと思うようになりました。

 

オバチャン力。

 

初めてでも臆することなく、相手に迷惑になるかもしれないなと斟酌することなく、出掛けてみることにいたしました。

大江戸線勝どき駅下車。
月島へ行く前に、勝どき界隈を散策です。

店主、社会人になりたての頃、勝どきのマンションに住んでおりました。件のマンションを見つけて、まだ当時の面影が街にあるなと懐かしく思いました。

当時の勝どきはバスしかないので、朝の出勤は築地の渋滞とのせめぎあい。常に遅刻の危険を感じる日々で、精神的ストレスがてんこ盛りでした。(もっと早起きすればいいだけなんですけどね。

有楽町・銀座が徒歩圏なので、遅くまで飲んで、歩いて帰ったこともあります。今思えば、若いのに贅沢な環境で遊び暮らしていたような、、、

 

銀座はおシャレでお高い街でしたが、勝どき~月島~門前仲町は下町情緒。どちらかというと、くだけた雰囲気が好きなので、休みの日には月島~門前仲町へ出掛けたことも多かったものです。路地を通って月島へ向かいつつ、あちらこちら、古びた建物が減ったなと思いました。

そして月島。
もんじゃ焼き屋さんが軒を連ねているのは昔ながらなのですが、商店街のテナントが全部もんじゃ焼きなんじゃなかろうかという勢いで埋め尽くされていまして、昔を思い浮かべてたどりついた店主には相当な違和感。

へぇ~~~と眺めてあるいているうちに、目的の「あづまや」さんを通り過ぎて、端まで行ってしまいました。

ようやく戻ってご挨拶。
覚えていて下さって、初めて訪ねたのですが、気持よくお話ができました。

「あづやま」さんは月島に来てから4代目。その前は新橋の土橋辺りでず~~と履物屋をやってきたうちなのだとか。

うちと同じくらいの広さですが、専門店ならでは目利きで、コンパクトなのに品揃え豊富。客側が欲しいと思う選択肢がちゃんと詰まった素敵なお店。

昨日選んだのは桐の下駄。

「あづまや」さんでは鼻緒を選んですげてもらって、自分の好きな様子の下駄に仕立ててくれます。

 

私の選んだ鼻緒は男物で、ネクタイ生地が表に使われているもの。粋な色合せになりました。出来合いのものを買う百貨店ではこうはいきませんよね。

 

ご亭主の作業する手の動き、迷いがありませんで、見ていて気持ちがいい手早さ。作業の合間に、下駄の産地や作り、素材、お客様の今昔など、気になる話題をざっくばらんに雑談。これがとっても楽しゅうございました。

 

やっぱり、お商売の先輩の話は、面白いし、勉強になります。

そうこうしていると、ツイッターの中の人、奥様のさっちゃん登場。

もちろん、女性同士ですから、また盛り上がる(笑

私より年上のお二人なのですが、フランクに相手してくださいまして、気持よく買い物が出来ました。良い中休みになりました。

SNSでやり取りするのも楽しいのですが、

生身の相手を知ると、もっと楽しくなる気がいたします。

会いに行くことを、今年は意識していきたいなと思いました。

 

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今日から店で履いているのですが、痛いところが無くて、立っていて楽。

この鼻緒の調整が、簡単な作業だけれど、勘どころが必要だから難しいそうですよ。
さすが、「あづまや」です。

あづまや履物店
東京都中央区月島3丁目17−10
03-3531-0926

ツイッター @azumaya_geta

 

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コメント: 2
  • #1

    大谷いづみ (日曜日, 08 10月 2017 17:55)

    直貼りの草履は貴店にございますか?
    現在探しておりますが、近年、見かけなくなりました。

  • #2

    大谷いづみ (日曜日, 08 10月 2017 18:08)

    当店では取り扱いがございませんが、あづまやさんは本職ですから、何かしらアドバイスをくださるかと思います。

    あづまや履物店
    東京都中央区月島3丁目17−10
    03-3531-0926