手ぬぐいで作る温かい灯り【語ら灯】

今どきの手ぬぐいは色柄が綺麗なせいか、タペストリー代わりに壁に飾ったり、テーブルランナー代わりに飾ったり、目を楽しませるものとしても人気です。

正直、色柄が賑やか過ぎてどうかな?と思うものもありますが、そんな賑やかな色柄の手ぬぐいを染められるのは、注染という染色技法が出来たから。

注染という技法は、明治の頃に、大阪・堺で始まったそうです。

簡単にいうと、染めないところには防染糊を施し、何枚か重ねた生地に染料を注ぎ掛けて染めます。面と面を糊で区分けするので、一度にいくつもの色を染め分けることが出来るため、画期的な染め方だったのだと思います。

友禅でも防染糊を使いますが、あちらは1枚1枚を緻密に仕上げるための糊で、手間暇を惜しまない、手を掛けてなんぼの糊。注染の場合は、手工業としての効率と品質を求めた糊。同じ糊でも意味合いが違います。

でも、手を動かさない店主としては、どっちも同じだけ手間が掛かっていて、素晴らしいなと思います。

一番手を掛けないなら白生地のままでも使えますが、そこに色柄があるとうれしい、楽しいと思う人がいて、そのニーズに応えるモノづくりをする。それが、結果、こんなに手間ひまかけてデザインも見事なものを創りだしていくのですから、日本人て、ディテールの鬼だなと思います。

横道へ、それました。
ご紹介したかったのは、そんな手ぬぐいの産地・堺から、届いた素敵な照明器具。


形状はシンプルな行灯。
フレームは竹製。質感は上品。

組み立て商品ですが、部品数が少ない=簡単に組み立てられます。おかげで、パッケージもかなりコンパクト。

手ぬぐいを使うことでシェードが完成。

注染の手ぬぐいを巻けば、光を通して染の濃淡が色合いとなり、ふんわりした明るさのフロア照明となります。季節感のある手ぬぐいを、四季折々で着せ替えるもよし、大好きな色柄で簡単に模様替えが出来るのです。


手ぬぐいの色柄が素敵すぎて使えなかったコレクターさんにとっては、朗報。しまっておいても箪笥の肥やしですからね。生きてる間に、使って楽しまなくちゃ。

手ぬぐいを、簡単に、きれいに張る仕掛けは、
日本人なら誰もが見たことのあるアレ。

「網戸」の網を止めるゴムを思い出して下さい。細い溝へ網の端をゴムで押し込み、張り止める。とても簡単です。(網戸の張替えをしたことが無い方は、これを機に、簡単だからやってみようと思うはず)

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手ぬぐいは別売りの商品で、手ぬぐいラインナップは現在製作中だそうです。ということで、今のところは、照明器具本体の販売。

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