ねりまクラフトーク、仲間探し

私が参加している、ねりまクラフトークの次の企画は「文様ワークショップ」を計画中。

簡単にいうと、街歩きで見つけた「文様」を<切り紙>の作品に仕上げ、街の「文様アーカイブ」を制作する計画です。

「で、何になるのそれ?」って思われちゃうかもしれません(汗

街の姿を切り取るなら、日々スマホやデジカメで切り取り放題の世の中ですからね。生身の目よりも事実を簡単によく切り取りますよね、デジタル機器(笑

店主は、大学では環境デザインを専攻。
手元で使う道具から、住宅、建築、公共施設、公園に都市計画と、茫洋として人が追いかけるにしては幅広いサイズの学問を広く浅く浅く勉強したことがあります。

いまだに、デザインとは?美とは何?と模索して分からずもがいていますが、今に至るまで引きずってる確信があって、人の暮らしの中には、機能美を始め、美は必ず織り込まれているものなんだな、ということ。

簡単なのは、既にあるモノ、売っているモノを収集することで、誰か任せて安心なセンスを持っているデザイナーやメーカーが作ったモノに自分の美意識を預けて、既成品を買うことで、取り巻く環境を美しく取り繕うこと。

(意識して、嫌な表現しました。)


今は、物が溢れている社会ですから、ググったり、Amazonや楽天で検索したら、最安値付きで探し当ててポチれば買える便利な世の中。


昔は、モノが無いから、自分達の頭の中の美しい形を、限られた素材と方法で、手で作るのが主流。


どっちが美しいとか、そういうことは言いませんが、一個人の創造性に関しては昔の方がうわてな部分を感じております。何しろ制限がたくさんあったはずでしょうから。


で、昔のものを見た時に、味があるなと思うものをたくさん見つけるにつけ、工業化することで、落としてしまった旨味みたいなものが、美やデザインにはたくさんあるような気がしております。


その落ちて無くなったはずの美が、比較的長く残っているのが街の中。建築の寿命は、工業製品より長いですからね。昭和成分たっぷりなディテールが散見されることでしょう。


例えば個人のお宅のブロック塀の通気穴だったり、鬼瓦だったり、門扉のデザインだったり。そういうものを平成の世の中の私達は見ながら、平成の人生を歩んでおりますが、昭和も、庭木に至っては明治、江戸も含まれるディテールを、普段は何の気無しに見ながら、生きているのですよね。


つるつる平面で、ディテール無しでもモノは作れます。もしかすると安く出来るかもしれない。色もたくさん無い方が安く出来るかもしれない。


でも、日本人は様々な色合いや様々な形、様式を身の内に宿して育っているから、ただのつるつる平面なら受け入れない感性。何かしら、どこかしらにこだわりを持って、自分の心地良い空間にするべく、ディテールを作る民族だなと思います。


何の気無しに見ている美を、じっくり見て、改めて価値を味わおうよ、というのが今回のワークショップの意味のひとつ。


で、切り絵の話なのですが、これ、皆さんフリーハンドで切ってもらいますから、定規とか、何か楽してきれいに作業できる道具は一切存在しないので、自分の手で感じてもらう、体感。作るとは、体で感じることだと再認識するきっかけになればいいなと思って、切り絵。


切り間違えたら終わるんだよね、と思い込むと緊張感もいや増しますのぅ(グッハッハ)同じように、人生も、1回こっきりだと思えば、もっと大事に生きなくちゃと、思える比喩的なワークショップなんですよ、奥さん(言い過ぎかしら


ま、切り間違えても死なないし、リカバリは講師先生がいるので、軌道修正は出来ます。絶対最後には「あ~楽しかった!」と言えると思います。


でね、この面白そうなワークショップへの参加者募集は後日正式にやるとして、クラフトークの活動要員を、本気で募集中なので、興味がある方は気軽に参加をしてみて欲しいのです。


ねりまクラフトークは現在3名で運営している非営利団体。3人共、いい大人だし、仕事を持っているので、それぞれ持ち寄り状態でやっております。


最初の頃より、互いの事情もいろいろだし、やろうとしていることが拡張方向にありますから、3人では工数不足に陥る場面が今後増えそうなんです。


それで、早めに仲間募集を始めた方がいいよね、ということで今回の投稿。

企画、運営、どちらでも、いろんな知見を集めてよりいい活動にしていきたいので、スキルがどうこうよりも、楽しそうだからやってみてもいいぐらいで、手を上げてもらえるとうれしいです。


「工芸」「クラフト」「ものづくり」「手仕事」「職人」「丁寧に暮らす」「心の豊かさ」辺りのキーワードに反応する方は、ぜひ仲間になって欲しいので、よろしくお願いいたします。