幸せのスクラッチくじ

昨日は雨の一日。でもとてもいい日でした。

商店街でやっているスクラッチくじ。


店側のわたしでさえ「1等とか、ほんとに入ってます!?」と商店会会長にお問い合わせしちゃうぐらい末等が多いスクラッチくじ。

ちなみに、末等で10円のキャッシュバック。

空くじは無いのがいいところです。


一番雨が強い時間に来店された高齢のご婦人。

「くじ運はそれほどでもないのよ」と言いつつ、銀剥がしをしたところ「1等」の文字。私が驚いている目の前で「やだ、7等?」

老眼のせいですね。
1が7に見えましたか(笑、微笑ましいことです。

いやいや、これは1等ですとお伝えしたところ、衝撃的な返し。「あら!昨日わたしったらうっかりお財布を落としてしまったところだったのよ!大当たりね!」

これは、聞いた私がビックリです。

ちゃんと、遺失物として届け出た方がいて、受け取りに行ってきた帰りだったそうで、びっくりしたけどホッとしました。運がいい人って、結構こんな風に鷹揚なところがあるような…

傍で聞いていた別なお客様が「すごい偶然に遭遇して、幸運のおすそ分けもらった気分」と笑顔で帰っていったのですが、私も全く同感。

次は高齢の男性。

いつものものを買いに来て「わたしはこういうの当たった試しがないんだよ」なんて言いながら2等を引いて、二人でひとしきり大盛り上がりです。

たかだか小さなスクラッチくじ。

これがお商売の何の足しになるのか分からない気持ちも正直ありますが、これをきっかけにして、会話をしたり、そういう接点が増えることがいいのですよね。

私の店は、小さな商店街の小さな個人商店で、吹けば飛ぶようなものですが、この幸せ感は大手企業ではないからこそ、味わえるように思います。

いつでも、江古田は幸せな街。