はりみ

軽くて扱いやすくて、ゴミを逃がさない、紙で出来たちりとり。

厚紙を貼り重ねて柿渋を塗り仕上げてあります。

はりみ、という呼び名が一般的。

はりみというのは店主にとっては奇妙な語感。
元の言葉が浮かばないので奇妙な感じが抜けません。

それでググってみたのですが、白木屋さんのHPだったかに、実が入るではりみになったとか書かれていたような・・・

私はてっきり、紙を貼り合わせるというところからはりみなのかと想像していたのですが、違ったようです。

貼り合わせて強度を出して、そこに柿渋を塗布して完成。


柿渋は、防腐剤だったり、強度を増すための下地塗料だったり、保護塗料だったり、乾くと防水性能もあり、とても便利な塗料でした。紙だけではボロボロになりますから、柿渋を塗る仕上げなのですよね。

柿渋は、臭いが凄いのが玉に瑕だそうで、私も本物を嗅いだことはありません。ちなみに、製品をくんくんにおっても、柿渋の強烈なにおいはしませんのでご安心下さい。

紙のしなりを残したまま、柿渋で強度を出す。

おかげで、ちょっと力を加えると、床面にピタッと沿い、ゴミがはりみの中へ逃げずに入れられます。

棕櫚のほうき(棕櫚に限らず、天然素材で作られたほうき全般)は静電気が起きないので、細かいチリもよく掃き集めることができます。はりみも、静電気が起きないので、受けたゴミやチリを、ゴミ箱へすっと落とせます。

何より、軽い。

本当に軽いので、それだけで扱いやすさ倍増です。

ところで、この黒い色の柿渋はベンガラを着色料に使っているのだそうです。柿渋の色は飴色なので、こういう黒いはりみを見たことが無い方がほとんどかと思います。いい色です。洋風のインテリアでも邪魔にならない色合い。

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店主、はりみの形が素敵なもので、

つい本来の用途以外に使えないかと妄想。

色鮮やかな果物を入れてみたいなと思いました。

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