懐かしの府中

クラフトークの取材で京王多摩川駅へ行ったついでに、店主が開業する前に住んでいた府中の大國魂神社へお礼参り。

あいにくの空模様&到着が夕暮れ時でしたが、久しぶりに大好きな場所を訪ねる事が出来て、静かに盛り上がる気分。

府中は、とても暮らしやすい街でした。
モラルのよい、素敵な街。

私が府中に住んでいたのは2年ほど。
当時は、どうやって生きていきたいのかな?と自分との対話も忙しい感じで、開業前のモラトリアムを過ごしました。

府中は歴史もある街だし、街並みも美しくて大好きな街。

それが、今回は、どこもかしこも、くすんで見える。

自分の心の変化に驚きました。
私は、江古田ほど、府中に輝きを見い出せないように

なってしまったみたいです。

自分の変化に、ひとり感慨ひとしお。
だって、絶対いい方向へと変化している現状と

自分を感じてしまうもので。

帰り道、宮乃咩神社に呼ばれたように足を止め、お礼参り再び。


津軽三味線日本一のタイトルをとるために大会に出ていた弟。
大人になると、試験を受ける機会がまず減ります。

受けるとしても、傾向と対策十分で先回りするのが大人way。

でも、弟は、ともすると古臭いと言われそうな

実直で重たいスタイルを貫きつつ、流行り廃りではない、

実力本位の演奏で、タイトルを取りました。

あの時、家族はとても嬉しかった。

それも、ただ嬉しかったのではないのです。

弟のスタイルは、大会用の華やかさは無い。

例えて言うなら、学術書のお堅い感じ+高等技術的演奏。


分かる人にしか分からない、

審査員をも試すような演奏だったかと思います。

(津軽民謡関係者の皆様へ、身びいき炸裂、ご容赦

その弟のことを、いつもお参りしていた宮乃咩神社は

芸能の神様/天鈿女命(あめのうづめのみこと)が祭神。

呼ばれたように足が止まり、過ぎるも戻り、お参り。

じわじわと、府中に住んでいた時よりも、心が安定して、
それぞれが力を尽くしてなりたい自分ややりたい事を

素直に楽しんでやっている状況を振り返っては
喜びに満ち溢れるわたくし。

お礼参りとは、自分の歩みを振り返る素敵な行為みたい。
私は今、ここまで来たよ、

これまで、大変だったねお疲れ様。

以前の自分との対話があったかかったひと時。


ハローワーク帰りに必ず食べていた辛い辛い担々麺。
あの時の尖った辛さが今はマイルド。

時代と人に合わせて、お商売は変わるもの・・・なんて納得。

美味しかったです。