心地よい痛み

店内のねこやなぎ。猫のしっぽ、ブワッと膨らんだような花が開花中。外は冬ですが店内には春のサイン。

 

昨日の雪かきですっかり筋肉痛です。

この不自由な痛みが、でもどこか気持ちいいと思うわたくし。

 

痛みに達成感を感じるせいなのでしょうか?

 

プロテイン飲むと早く収まると教えてくれた方がいましたが、このムズムズ痛い感じを早々に手放すのが惜しいじゃない?飲むもんか!なんてこっそり思っておりました。

 

普段の生活をしていたら味わうことが少ない感覚を感じる時、大体こんな風に思います。痛みのように不都合な感覚だとしても同じ。

 

自分ではどうにもならない感じを楽しんでいるのですよね。

 

これが、生きる上での悩みや心の痛みとなると、苦しさが増して楽しんでいられなくなる。苦しさや痛みが大きいと、大きいものにフォーカスしてしまう。

 

この筋肉痛のように、楽しめないのはどうしてなんだろうな…とお客様と話している間に思っておりました。

 

筋肉痛は2~3日もすれば収まると終わりが分かっているけど、悩みはいつ終わるか分からないものだから?

 

筋肉痛は動かさなければ痛まないけれど、心の痛みは四六時中思考を占拠するから?

 

大人になってある程度経験すれば、何も起こらない平穏は「ツマラナイ」と知っているくせに、悩みや心の痛みはなかなか楽しめるようにはなれないものだなと思います。

 

私が今のところ気付いている特効薬は、
悩みや痛みを考えて感じ尽くす事。

四六時中気に掛かって、考えるの止めたくても止められないぐらいぐるぐる考えて辛くて辛くて苦しい時間が続いて、このまま、永遠にこのままなのかな?とどんどん落ちて落ちて落ちまくる。

 

すると、疲れ切って考えるのも面倒になる時がやってきます。思考するのはとってもエネルギーがいるのです。電池切れでようやく、考えてられなくなる時が来ます。そしてその時が浮上のタイミング。

 

考え続けて答えが出ないものは、

考えても答えが出ないからずーっと考える。

答えが出たら、考えるの止めるから。

出ない間は、執着している悩みなら

ずーっと考えられる。考える。


同じ状況に浸かる苦しさに我慢の限界がやってきたら、そこから動いたり変化する時もやって来ると思います。

 

「そんな訳ない、この暗黒から出られる気がしない!」という方、それはあなたが元気な証拠。まだまだ、使って悩み続ける命のパワーがある証拠。尽きるまで悩むのが最優先なんだと思います。

 

大丈夫、悩んでいる状態はそれでいいのです。最善。必要がなければ、興味がなければ、悩めと言われても悩めないから。疲れるだろうけど、悩んで正解なんです。

そして、今、抜け出せないと重く感じて悩んでいる皆様へ。いつかそれが終わって、心地良い痛みを後日感じるぐらいに、早くなれますように。