鍵の数

私はテナントを借りて商売しております。

このテナントを借りた時に渡された鍵の多さに驚き、

私の負う責任は鍵の数だけあるんだなと感じたものです。

 

シャッターの開閉はリモコン。(これが大きくてかさ張る)

入口2ヶ所の鍵、

ゴミ置き場の鍵、

シャッターボックスの鍵、

スペアを含めたら手のひらからこぼれ落ちるぐらいの鍵、鍵、鍵。

 

加えて、

実家の鍵、アパートの鍵、

レジスターの鍵、

キャビネットの鍵、

自転車の鍵…鍵、鍵、鍵。

 

この鍵全てに、責任を負っているんだなと思うと
めまいを感じたものです。 

 

最初の頃は真面目に全種持ち歩いていたのですが

ある時、スキップ出来る鍵の使い方に気が付き

最小限の鍵を持ち歩くことに変更。

重さとかさ張ることに負けました。

 

例えば、ふたつある入口は、どちらか片方開けば
店内からもう片方開けることが出来ます。
そんな調子で持ち歩く鍵を減らしました。

 

ひとつのキーホルダーに全部つけることが出来ないので

店用、自宅用と分けたのですが、自転車の鍵だけは

キーホルダーにつけると使いにくいので、単体で持ち歩き。

 

これが小さいもので、何度も落としては慌てるという繰り返し。

とうとう、スペアも含めて無くしてしまいました。

自転車屋さんまで、ロックした後輪を持ち上げて

自転車を転がしながらノシノシ歩く私。腕がプルプル震えます。

 

自転車屋さんで鍵をいくつか見せてもらい、迷わずテンキータイプを選びました。もう鍵はこれ以上持たなくてもいいや、ということで即決。鍵が1枚減りました。身軽になった気分です。

 

ポケットがない服を着ている日は自転車の鍵を無くしそうでヒヤヒヤしていましたが、そんな気分ともおさらばです。

 

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交換してもらっている最中に「後輪ロックした状態で運ぶために、後輪用の小さい台車なんてあるんでしょうか?貸してます?」と聞いてみたところ「はい、ありますよ」

 

そっかー!やっぱりあったか!

無駄に腕の筋肉をプルプルいわせて運ばなくてもよかったのねと思ったら、どっと疲れが浮いたのでした。