前回のおひつのお手入れからかれこれ3ヶ月ほど経ったので、『おひつの汗』の具合を見てみようと在庫を並べて蓋を取って中をのぞいてみました。
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斑なシミの部分が見えますでしょうか?
油が浮き出てきています。
今回は、何やら盛大にシミになっております。
作り手の中川周士さんと奥様からも教えて頂いたのですが、薬局で売っている消毒用アルコールで拭くとシミは薄れるそうです。早速ウェスにジャブジャブ染み込ませて、何度も何度も磨きました。
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茶色に見えるシミが、油です。
結構簡単に落ちます。恐る恐るやるとあまり効果はありません。大胆にゴシゴシと、木目に沿って拭き擦ります。
場所によっては何度も繰り返し拭いてようやく薄くなるところもあり、拭いているうちに無心になってきます。(単純作業の座禅効果と私は呼んでおります)
あれもやらなくちゃ、これがまだだとか、
雑念を忘れて手先に没頭。
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まだアルコールが乾き切っておりませんが、随分シミが取れたのが分かるかと思います。
私も自宅でこのおひつを使っておりますが、普通に使っていれば水洗いを1日おきにやりますから、油シミは浮き出ることがありません。
(まあ、つまり、3万円を超える高額商品なので、簡単には売れませんからこんなお世話も必要になっております。)
毎回、木は生きていると感じる瞬間です。
多分、こんなことが必要なのだということは、一般の方だとあまり出くわさない事だと思いまして、記事にいたしました。楽しんでいただけたら幸いです。
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