クスノキさよなら

今日はテナントが入っているマンションの植栽のお手入れの日。予告はいただいていたのですが、店に出勤すると、入口横に植わっていたクスノキが切られていました。

 

毎朝垂れ幕を掛ける時に樹を見上げてあいさつをしていたので、心持ち、寂しい気分になりました。

 

クスノキは樟脳の原料です。店でも今や稀少な国産樟脳を扱っておりますが、その樟脳と同じ香りが辺りに漂っておりました。本当に樟脳はクスノキから採れるものなのだなと実感。

 

ちなみに、樟脳はユーカリの精油のような、スーッとした清涼感溢れる香りです。この香りが=防虫効果で、樟脳はナフタリンと違って臭いが残り続けることがないものですから、香りがしなくなったら効果もなくなっています。

 

(一度入れたら何ヶ月効果あり、といった目安はありますがあくまで目安なので、ご自分の嗅覚で確認していただくと確実。)

 

大体、こういうことを感傷的に捉えがちなわたくしですが、今回は違います。樹が遮っていた景色がパーっと開けて、向こうの方までよーく見えるようになり、これはこれでお店的には視認性が高まっていい感じ。

いい感じです!

 

未だに「ここに店があるの気づかなかったわ」と言われますから、案外クスノキにけられて見えにくかったのかもしれません。

 

いつもあったクスノキも緑が見えなくなったのは寂しいのですが、音大方面がずーっと見渡せる景色というのは、新鮮です。見えるものが変わると、気分や意識も変わりますから、私にも開けた開放感が増すかもしれません。

 

増しますとも!

 

それにしても、クスノキがあったお陰で垂れ幕が風にあおられても穏やかに揺れる程度だったのですが、今日から垂れ幕が暴れております。下手するとどっかへ飛んでいきそうな勢いです。

 

こちらは、また対策を考えないといけません。