年末のゆったり時間

のごみ人形の獅子舞。

当店の店内のものは売るための商品の他に、一番長い時間店内にいるわたくしが、目にして心落ち着けるものや、気分が上向くようなものもありまして、この獅子舞もそのひとつ。

行列ができるような店でもないし、店内は常に人類滅亡しているのが基本形の当店。年末といっても、スーパーやドラッグストアのような忙しさもなく、心静かにお店番。

閑な時間には、父とLINEで雑談。
店内の清掃中に、少し離れたゴミ箱へナイスコントロールでゴミを投げ入れられた時に、そう言えば、父はゴミ箱へ投げては外す名人だったなと思い出したので、LINE。

外しては母に「止めて」と言われた、なんて往復を楽しんでいたら「ところで、お前は暇だね」と返って来て、「おとうったら、なんて事を言うの!」「5分で何万も売り上げることもあるんだから~」と苦し紛れの返信。「だから、芸能人よか、うんと効率的なんじゃ」と父に説明したら「なるほどー」笑いが止まりませんでした。

父と弟は津軽民謡を生業にしていますが、日々鍛錬し続け、日々新しい節や音を考え続けて舞台に立ちます。積み重ねてやっと仕事になるところがあります。才能があっても、体に染み込ませる時間と、改善と革新を見出す時間が足りないと、演奏家としては役に立ちません。積み重ねた時間を思えば、手にする収入はあまりにも少ない気もするのが、民謡業界(笑)

うちの家族は、やりたい事を仕事にする気が強いのだと思います。

出来ることをやる、お金になることをやる、そういう価値観よりも『好き』で『楽しめる』ことが大事みたいです。

コロナであやふやな先行きですが、何とか年を越せそうでホッとしております。

今日顔を出してくれた林たけおさんと「支払いは国民健康保険料が残ってて、支払い期限が1月4日なんだけど少し足りてないもので、元日営業の売上で何とか払えるといいなって思ってる」「あはは、ほんと右から左だねぇ」わっはっは。

コスモナイトさんと「元日営業、何時からやるの?」みたいな雑談。

板倉表具さんから「ラッピングに使う?」ときんきらきんの紙をもらったり。

合間にお客様と短い会話。

良いお年を!と交わす挨拶。

 

終わり良ければ総て良し。

のんびりした江古田時間を味わいつつ、今年最後の営業日、終了です。

来年も、この店内で「人類滅亡してます」って笑って過ごしたいなと思います。