呪と祝

私が厭うもののひとつ。

開店準備中に、「見たいから中にいれて」という方。

「開店準備中なので困ります」とお伝えしたところ「ダメなの?」と不満声。ダメなものはダメなのです。

 

通路を塞いでいるA看板や日除け幕を外に出したいし、お迎えのお香を焚きたい。通れないところをすり抜けて事故が起きたら困ります。

 

作業途中で見せたくないものが表に出ていることもあるので、それを片付けたい、など、嫌だと思う理由は時々で違えど、こちらには理屈があるのです。

通路を塞いでいた備品を外に出している最中も「まだダメかしら?」と聞いて来る女性。せっかち。私の中の天邪鬼が反応して、嫌な気分プラスオン。

 

「でも、この方も訳ありで急いでいる方なのかな」と思い、途中で中に入れたところ、お目当てがあったようで品物を即決。

そして「これをお願いします」「急がないからゆっくりでいいわよ」と言い放ったのです。入れなきゃよかったって思っちゃった~(笑、黒い心

 

祝うと呪うは字が似てる。どちらにも口が入っていて、口の下に「ひざまづく人」の象形。

 

発する言葉の先には心根が透けるから「ゆっくりでいい」と言われようが急ぎましたとも(;´д`)

 

「ありがとうございました」といいながら、私の言葉にも呪が含まれていたかもしれませんね…オホホ

 

そんなこと位で?と思う方がいるかも知れませんね。

でも、嫌と感じているのは当事者だけ。あなたはそんなことぐらいと思うことでも、その人にとっては最高に嫌なことなのです。

 

だからうかつに「そんなことぐらいで」と言う勿れ。

触らぬ神に祟りなしで「そうか、そうなんだね」と受け止めることをお勧めいたします。共感は必要ないので「嫌だったんだね」と聞いてあげるだけでいい。なんなら、聞いてるふりして聞き流してもいいですよ(笑

 

それだけで人は、呪から解かれて、救われるものですから。

救われた相手は、いつかあなたの呪を解いてくれるお役を受けてくれるはず。

 

相身互、あいみたがい、って言うじゃありませんか。

 

さあ、今日も、気分変えていってみよう。