50歳のマルチタスク

マルチタスクとは、あれとこれとそれを同時平行的にこなすこと。ながら族。

若い頃は、そういうやり方が得意だと思っておりましたが、50歳ともなると、やろうとしても出来なくなって来ました。

高校の同級生・木ノ本景子せんせーが書いた「脳の取扱説明書」という本を読んだところ、脳は注意を払っているものしか認識出来ていないそうで、同時進行していると感じていることが幻想→マルチタスクなんて出来ないんだと知りました。(事例や例え話が豊富で分かりやすい図書でした)

 

一生懸命に注意をあっちにこっちに移して、どれもこれも把握している気になりながら、注意を向ける先の切り替えにエネルギーを使うから疲れるし、気持ちを移したところで作業的な進捗は少ないのです。

だって、頭は一つ、手は2本、足も2本ですもんね。

 

たくさん、たくさん思いついても、実施は1つしか出来ないのです。

物理的に出来るのは、頭と手と足が、同時になせることだけなんですよね。

 

しかもこれ、50歳になったから出来なくなったんじゃなくて、

若い時からずっと出来ていないことなんですよね。

 

若い頃の自分へ、何であんなにセカセカとチャカチャカと焦って頑張ったかなー!落ち着いて~!と言いたいです。今の若い方へ、進みの鈍さを嘆くことなかれ、進んだ一歩こそを見つめるべし。ある日後ろを振り返った時に、ここまで来たと思うのは、一歩一歩進んだ結果。

 

そして、私と歳の近い皆さんへ。
出来なくなったんじゃなくて、ようやく実力が見えて来たんだなと思っていいようですよ。じっくり目の前の事に注力して、ひとつひとつ片付けることが、最短ルートと思っていいようですから、命の時間は常に終わりに向かって流れていくのが生き物の摂理だし、「どうでもいいよそんな事!」なんて心でつぶやいちゃうようなことに時間を割くのは止める/自分の人生において大事な事を優先して時間を使うようにしたいなと思います。

ひとまず、無駄に焦りを感じてもやもやしないようにしたい、です。

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コメント: 1
  • #1

    あばちゃ (火曜日, 13 3月 2018 16:44)

    お前もわたしの歳になれば、わかるよ!
    究極の教えなり。