本日最後のお客様

今日あたりから、消化試合気分で営業。


営業しながら棚卸も開始。

年末年始、実家で何も考えず過ごすために、

営業日内で全て片付けることを今年からお試し中。


今夜は、残業しながら営業延長。

そろそろ閉めようかと思った頃にやってきたお客様。雑談で「何となく入りにくくて、前の店の時は外から眺めていた」なんて話題から、入りやすい店論について盛り上がる。


ここでやおら自己紹介されたのですが、この方、線路沿いの「染匠 太田屋」さんでした。そこからはお商売やっている者同士のお話で、またまた盛り上がる。


「染匠 太田屋」


私は用事が無いので入ったことが無かった「染匠 太田屋」さんですが、さすがは江古田の老舗呉服屋!そんなことまで!と感嘆するような商品やサービスの話が聞けて、とても面白かったし、勉強になりました。


自分でも、百貨店や大型専門店、または同業他店と比較された時に、(自称でいいから)自信を持って言える「こだわり」を持つことが大事だと考えております。

太田屋さんの根底にあるのは、文字にすれば簡単なのだけど、『お客様のためを思って対応すること』この1点。

万人に同じ【ものさし】は当てはまりませんから、太田屋さんはそれこそ千、万の【ものさし】を持っているという訳です。

絶対に崩さないのは【最低ライン】
店側が堅持するべき価値観のレベルが高いので、最低ラインと言っても目先の金額以外に、総合的な判断を加えることになりますから、後々まで「良かった」と何度も思っていただけるようなサービスを提供することになり、それがお客様からの信頼感となり、老舗の誇りとなるのでしょう。

こんな話をひとしきりしたおかげで、うちのお客様で、着物について諸々相談事が出た場合には、知識的に私では対応しきれないことも多いので、代わりに太田屋さんが引き受けて下さるという話になりました。

(お客様にとっても、お得な話かと思います。売り込み一切無しで、知りたい情報を存分に提供してもらえるというサービスです。)

こんな風に、それぞれのお店の専門性を活かしてつながりあう中に、店主的には商店街の活性化へのヒントが感じられて、来年はもう少し近所のお店を知るための散策を、強化しようと思います。

江古田の街を知らない住民は、思っている以上に多いのです。

どこに何があるか分からないので、「江古田の街って欲しいものがどこへ行けば買えるか分かんない」とか「美味しいお店ってどこ?」と、探すのが面倒な方は都心へ出掛けてしまいます。

そこを埋めるコンシェルジュ的な機能を、各店がそれぞれつながりながら補完したら、江古田はもっとサービス力がUPして、いい街ランク急上昇間違いないのです。だって、素地はとっくにあるんですから。

来年やりたいことが、またひとつ増えました。