チョコレートドーナツ

定休日の昨日、店は映画撮影に貸し出しの日。

朝8時に監督さんと待ち合わせ、鍵を渡したその足で、私は映画「チョコレートドーナツ」を見に出かけました。

一昨日お店に飛び込み営業に来た方が、大の映画好きで、雑談の中で最近見た映画の中で一番だとおすすめ頂いたので、素直に行く気になりました。

映画の公式サイトはこちら

 

私はうっかりしていて、上映館確認でサイトを見たくせに、あらすじなど確認なしで出掛けまして、何となく心温まるハッピーエンドを想像していたら、帰り道は涙の雨。

哀しいお話でしたが、強い愛を感じるストーリーだったので、希望も感じつつの涙。心の中は不思議と明るいまま。見て良かったなと素直に思える映画でした。

 

映像から受けるに、あっさりライトに描かれている印象。だからあまり生々しい社会の暗闇的な印象は感じずに見ていたのですが、私がアメリカの社会背景に詳しければ、描かれている物語のしんどさにもっと気付けただろうなと思い、それが我ながら残念。

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見終わって、駅のホームでようやく涙が追いついてきて、ぽろぽろ。

私の中のせめてもの救いは、マルコが、それでも3人で過ごす幸せな時間を持てたこと。母との荒れた生活の中で、幸せや安心を感じることなく死ぬよりは、マシだったかなということ。

 

結末は悲しいけれど、ルディもポールもそれで変わることなく、愛情深い人間で、世の理不尽をかわしながら生きていくだろうと予感され、時にマルコを思い出しては嘆き悲しむでしょうけれど、二人で支えあって生きていけると思いますから、大丈夫だよね…

血がつながらずとも、人は愛で深くつながれるんだということもテーマだったと思います。どこかで、「シンドラーのリスト」や「敦賀ムゼウムの杉浦千畝氏」を思い出しておりました。誰かのために、自分のデメリットを顧みずに、人は動いてしまう時があって、そこには愛しかないんだろうということも。

最後にルディが歌った「I shall be released」
胸に迫ります。