心地よい距離感

昨日、友人と話していて頭に浮かんでいた「他人との距離感」について。

遠くても近くても難しい人間関係。
適正な距離をどうやってとるか、時に考えるテーマです。

私の場合、46歳という年齢の都合もありますが、どなたにも丁寧な言葉遣いで応対することが解決策のひとつとなっています。

このことに気付いたのは、私がしまじろうの会社に在籍していた時のこと。

社員の言葉遣いがどこまでも丁寧なことに驚きました。もちろん、フランクにタメグチも存在するのですが、仕事に関する公的な会話は、丁寧語と尊敬語と謙譲語で構成されます。

最初は、丁寧フォーマットを基調としたやり取りに、まどろっこしさを覚え、気疲れ。簡単な話なのに語数が増える。「それ、やっといて」「分かった」みたいな「短さ」が欲しくなる。メールも長文化しますから、読むのが大変。

でも、丁寧フォーマットをベースにする人間関係には、相手に対する礼儀、尊敬や気遣いが込められますし、自分の品性をあるレベルから落とさぬ堤防にもなると気付きました。

ぞんざいなくちのきき方やぞんざいな扱いを、親愛の情だと思うのは一般的な認識ですが、勘違いをしてはいけないですよね。

どんな状況でもぞんざいに扱われて嬉しいという「ドM」は、そうそう居ないもんです(笑)

100%のうち10%織り交ぜるから、ぞんざいさが親密さの演出として効果的に効くことにもなります。四六時中ぞんざいなのは、親密さではなくて、粗雑さでしかない。(バカじゃないの?ってついついくちから漏れる方、ちょっと考えてみてね)

まともな大人なら、会話のキャッチボールをしている時に、丁寧な口調の相手に「~だよな、~じゃね?」なんて返し続けていられないものです。少なくとも、私は、そう思います。

それを「これがオレのスタイル」とか言い切ってる大人がいたら、頭痛い。相手を見てないから、相手に合わせることがない人ですわね。オレ様スタイルと言われても、個性ではなくて、ただの粗野としか思えないです。

コミュニケーションは言語だけではありませんから、表情や身振り手振りなど、堅い口調でもフレンドリーはいくらでも表現できます。丁寧な口調は、お堅いだけでもないですよ。

何でもかんでも、ございます、とつけなはれとは言ってません。相手に対して、丁寧に接しましょう、それが節度を保った人間関係の入口になりますよ、というお話のつもり。

==
店主も、気をつけないと。最近くだけ過ぎてグダグダな時あるもんな…反省。