おひとり様

最近、環のご近所のフレンチ「サンジャック」さんで女子会を催しました。中庭ノ空オーナーののんちゃんとマサコさんと3人で女子会。

 

マサコさんとはのんちゃんのお店で偶然知り合いました。のんちゃんを娘のように思って接しているのがよく分かり、こんな風に好かれるのんちゃんは凄い!と感心したものです。

 

マサコさんはサッパリした気質の方で、こだわりなく私を仲間に入れてくれました。聞けばマサコさんは以前からサンジャックのファンということで、ならばと、その日のうちにサンジャック女子会を約束。

 

サンジャックさんに到着すると、オーナー夫妻はちょっと驚いて迎えてくれました。私が予約をしたのですが「きっと仕事先の方と食事かな?」と思っていたとか。「どこでどうつながったの?」という会話から始まり、美味しい料理をいただきながら、みんなで他愛ない会話を楽しみました。

 

個人的に、素晴らしく楽しくて、美味しくて、人生の機微を少し感じてじわっと幸福感が膨らむ、濃い時間でした。

 

店主はご縁がなくて未婚の一人暮らしです。

でも、今は色んな方と毎日出会いがあるせいか寂しさを感じる暇がありません。

 

サラリーマン時代は、話題はいつも同じような社内のネタか仕事のネタで飽き飽きうんざり。でもその話題でしか盛り上がれない人間関係。社外で個人的に会うことはしない間柄。ふとした時に「私って友達少ないわー」と虚しさを覚えたものです。

 

開業して定休日がサラリーマンとズレたせいで、以前交流のあった友人ともなかなか出掛けることがなくなりました。一時、それを寂しいと感じたこともあります。

 

でも、徐々に新たな出会いが増え、サラリーマン時代とは違った人間関係は刺激的で魅力的です。

新しい出会いが増えたきっかけは、「お客様が来たらどうしよう」と店から出ることもなくじっと待つ日々に飽きて「ちょっと外へ休憩しに出よう」と1時間休んで出掛け始めたから。

 

休みの日に気になる店に出掛けてそこで過ごしてみるとか、そこでお店の方と話してみるとか、そういううちに人を紹介してもらったりで広がりが出たと思います。

 

いま思うと、自分から挨拶してお近づきになることと、相手の思いや考えを聞いてまず受容することが『人間関係の始め方のポイント』なんじゃなかろうかと思います。(店主スタイル限定)

 

自分と違う意見を聞くと「あの人とは合わない」と拒絶反応起こすのは勿体ないです。違いは違い、それだけ。食べ物の好みや色の好みに違いがあるとしても目くじら立てないのと同じように相手を受け入れたら、好意的な雰囲気からスタート出来ると気付きました。

 

より深く知り合うと、

その内最初感じた違いは瑣末になってきますしね。

 

おひとり様ですが、

サラリーマン時代よりも寂しさはないことを、

とてもありがたく感じます。