タイムカプセル

店主44歳、26年振りに高校の同窓生と再会。

私は福井県の進学校『藤島高校』を卒業しました。藤島を選んだ理由は、家から徒歩5分ぐらいだから。当時は群制という不思議な受験制度がありまして、合格後に『藤島高校』か『高志高校』振り分けられておりました。

 

私は、家から徒歩5分の藤島にどうしても入りたかったので、藤島に合格した時には嬉し泣き。でも、進学校って、結構つまんない学生生活だったので、今思い出すことも少ないし、仲がいい友だちがいた感覚もゼロです。

 

そんな高校の同窓生が、夏休みの里帰りで練馬に来るついでに立ち寄ると連絡が入りまして、会ってみないとなんとも言えないような気分になりました。

 

当日。まあ、確かに久し振りというより初めましての方が近い感覚でしたが、話しているうちに少しずつ「忘れていたあれこれ」を思い出したり、「忘れていた誰か」を思い出したり、楽しくなってきました。

 

卒業してからずっと、高校時代は詰まらなかったなと思っていたのですが、友人の目から見た私は楽しそうだったようだし、私が思うほど詰まらない学生生活でも無かったようで、今更ですがギャップに驚き、ずっと思い込んでいた詰まらなさからも解放されました。

 

私は、あの時代も幸せだったんだな、まる。

 

奇しくも、本日は福井で藤島高校の同窓会が催されるそうです。懐かしい同窓生との出会いは、まるでタイムカプセルを開ける行為。今、20年も過ぎたから言える言葉もあることでしょう。同窓会が賑々しく行われることを江古田の空の下、お祈りしております。

いつか、会いましょう。