五周年

今年も11/1を迎えることが出来ました。環の開店記念日。そして、6年目の時間がスタート。

友人からのプリザーブドフラワーのアレンジが届き、早速レジカウンターに飾るついでに、レジカウンターの掃除。


毎年、周年記念は何かやっていたのですが、春から商店街の平役員をやって、先輩経営者達と交流する中で意識が変わりまして「いつも通り、そこにある」ことに徹することが自然でカッコイイなと思い、改めて何かをするでもなく、粛々と日々の運営をしているところです。10年目に、華やかにやろうかなと思います。

 

それにしても、言わなければ他人の記念日なんて意識に登らないものだというのに、それでも家族以外に3名の友達から「おめでとう」の連絡が来まして、密かに感激しております。

まだ、左団扇とは言い難い経営状態。

でも5年も過ごせば学んだことも多いですから、6年目からは重心低めに構えて、自分の思うことをひとつでも多く実施するようにしたいと思います。

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店主の母は実家で美容室を経営しているのですが、昔は経営の観点で自分の店を見てきたが、年をとるごとに自分だけの店でもないような感覚になってきたと書いておりまして、奇しくも、わたくしも似たようなことを思っております。

私以外の存在に、生かされる、活かされる、そんな感じですか。

私に関わる全ての人達に、感謝いたします。


私を必要としてくれる方がいてくれてこそ、仕事として成り立ち、私が生活していけます。経済的な意味合いだけでなく、心や精神的な充足感も、他者から与えてもらえる部分がほとんど。だからこそ、全ての方に、感謝いたします。

 

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1年目、2年目と、まだ経験が足りないうちは、頑張りが足りないと思い込んで、更に頑張って〇〇をしないと、と過剰なサイクルで仕事を詰め込んでは成果が見えずに落ち込んだりもしたものですが、そもそも頑張りが足りないと思っているのは自分だけで、他人のニーズとは無関係なことが多かった気がします。

では、他人のニーズが読めたらいいのですが、これが読めません。

 

よく、個人商店仲間とする笑い話で、「お客様ってそこに無いものを欲しがる」という話。

経験が無いと、叶えてあげるのが商売とばかりに頑張るのですが、苦労した割りに儲けが無い徒労感で、クタクタになることがあるよね、という笑い話。

酷い場合は、仕入れたり作ったりして待っているのに、言った本人が来ないので、持ち出しになって終わることもあり、こういうのは誰もが通る道なので、他愛ない笑い話として語られるのでしょうね。

私の場合、お客様のニーズを読んで当たる確率は、いまだに「分からない」ので、読むことを止めました。もう、計測出来ないことを思い悩むのに疲れた!止めよう!と思うまでに、5年掛かったという、判断の遅いわたくし、、、

傍目には、やっていることは変わらないように見えると思われますが、私が薦めたい商品を仕入れて紹介し、それがいいと思ったお客様と深く長くつながるようにする流れにシフトチェンジ中です。

傍目には、やっていることは変わらないように見えると思われますが、意識が変わると、物事の意味合いが変わってくるので、以前感じていた不安や徒労感は減り、目の前の日々がとても楽しく、楽に過ごせるように変化してきたと思います(店主、しずしずとメタモルフォーゼ中

昨日と今日と、何が違うのか分からないような連続性の中で生きておりますので、その差が歴然とするような、そんな節目を味わいたいものだなとも思います。願わくば、6年目は、その違いに気が付くような年になりますように、出来ることを、なしえますように。